幸せの扉を探して

安心**


皆から、
「「「「「おめでとう」」」」」
言われ
嬉しそうに
「ありがとうございます。
    皆さんのお陰です。」
と、言う桜。

赤ちゃん、凄く可愛かったね
もっと、おサルさんかと
思っていたけど綺麗な顔をしてたね
とか、話して
五人は、帰って行った。

あかねさんは、
「明日、来るね。」
と、言ってくれた。

彰が
「頼むよ。」
と、架瑠の肩を叩くと
架瑠は、頭を下げた。


皆がいなくなり
病室に入ると
桜は、寝ていた。

疲れたんだなぁ
と、思いながら
桜の手を取り握りしめ
顔にかかる桜の髪をよけた。

当時より、痩せている桜
俺と離れて
どんな状況だったのだろうか
と、思うと堪らない気持ちだった。

眠りの浅い架瑠も
桜のそばにいることに
安心して、桜の手を握りしめたまま
桜のベッドに頭をのせ
眠ってしまった。
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