擬似結婚ー極上御曹司の一途な求愛ー

「雄大さん見て、海! すごく綺麗なの!」

 亜里沙は車窓から見える青い海を指差した。太陽の光が反射してキラキラ光るリゾート地の海は、何度訪れても美しくて感動してしまう。

「あとで散歩に行こう。だからまずは、ホテルだ」

 そう言って彼がハンドルを切った車は、リゾートホテルのエントランス前にゆっくり横付けされた。

「いらっしゃいませ。香坂さまでございますね」

 ホテルスタッフがにこやかに挨拶をし、ふたりのスーツケースを手に持った。

「わあ、相変わらず、豪華……」

 エントランスホールもお洒落な階段も以前来たときと変わらなく、亜里沙は懐かしく思い出していた。
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