真っ白なラブレター。
自己紹介を終えた僕は、先生に指定された空いてる席に着いた。
一番窓側の後ろから二番目の席だ。

バッグを下に置いた時に視界に入っただけで伝わった。
隣の人、すごい僕のタイプ。

なんて運が良いんだ。これだけで今日はこれから嫌なことが起きそうで不安になるぐらいの一目惚れを僕はした。

「歩だから〜…あっくん!俺は遊矢(ゆうや)だから遊くんでいいよ!」
「いや誰も遊くんって呼んでないでしょ。アタシは奈々(なな)!好きなように呼んでね!」
「名前2文字しか無いんだから好きに呼ぶも無いだろ奈々の一択しか選択肢無ぇんだよ最初から!(笑)」
「うるっさいわねぇー!!」

詰んだ。不幸すぐ来た。


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