いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
「真央、好きだよ」

私の耳元で少しかすれた甘い声で囁いたその唇が、耳たぶや首筋を這って、長い指が鎖骨から胸元をなぞり、大きな手のひらが胸の膨らみを包み込んだ。

私は創さんが甘い声で囁くたびにドキドキして、キスをされてさらにドキドキして、その手で肌に触れられると身体中が熱くなる。

もっと触れて欲しいと思っている自分が恥ずかしくて、熱く火照った顔を広い胸にうずめると、創さんは私の真っ赤になった頬を両手で包み込んで上を向かせ、唇をふさいで熱い舌を絡めた。

「真央の恥ずかしがってる顔、すっげぇ好き。めちゃくちゃ可愛い。ってか、真央の全部が好き。死ぬほど好き」

あまりにストレートな言葉と溺愛ぶりに、ここまで来ると疑うのがバカらしくなって、さっきまで不安になっていた自分がおかしくて笑いがもれた。

「死ぬほどは大げさ過ぎますよ……。そんなこと言われたのも、こんなに好きって言われたのも初めてです」

「大げさなんかじゃないぞ。俺は世界一……いや、宇宙一真央のことが好きだって自信があるからな」

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