いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
「話が逸れちゃいましたね。朝の貴重な時間に余計な話をしてすみません」
「いや……むしろ貴重な話をしてくれてありがとう、惚れ直したよ」
「惚れ直したなんて、そんなの大げさです」
照れて少し赤くなった頬を隠すようにしてコーヒーを飲み、食べかけのツナサンドに手を伸ばした。
勉強とバイトばかりして親しい友人も作れず、少し寂しかった大学時代の私も、創さんに誉めてもらえたことで報われたような気がする。
「あんまりのんびりしてると遅くなっちゃいますよ」
「ああ……もうこんな時間か。少し急がないとな」
食事を終えて一緒にカフェを出た。
二人で歩いているところを誰かに見られたらまずいのではないかと思ったけれど、普通にしていれば誰もそこまで気にしないから大丈夫だと創さんが言ったので、何食わぬ顔で会話をしながら会社に向かう。
「今日の夕方は買い物に行くんだろ?」
「はい。お米もないし、冷蔵庫の中も何もなかったですからね」
「いや……むしろ貴重な話をしてくれてありがとう、惚れ直したよ」
「惚れ直したなんて、そんなの大げさです」
照れて少し赤くなった頬を隠すようにしてコーヒーを飲み、食べかけのツナサンドに手を伸ばした。
勉強とバイトばかりして親しい友人も作れず、少し寂しかった大学時代の私も、創さんに誉めてもらえたことで報われたような気がする。
「あんまりのんびりしてると遅くなっちゃいますよ」
「ああ……もうこんな時間か。少し急がないとな」
食事を終えて一緒にカフェを出た。
二人で歩いているところを誰かに見られたらまずいのではないかと思ったけれど、普通にしていれば誰もそこまで気にしないから大丈夫だと創さんが言ったので、何食わぬ顔で会話をしながら会社に向かう。
「今日の夕方は買い物に行くんだろ?」
「はい。お米もないし、冷蔵庫の中も何もなかったですからね」