いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
「東さん、浮かれてますねぇ……。イケメン御曹司との結婚話が順調に進んでるのかも」
優花の何気ない呟きで、親の決めた婚約者が好みのタイプだと東さんが言っていたことを思いだし、なんとなくホッとしたと言うのも妙な話だ。
結果的には私にとって良い方に向かったからありがたい気もするけど、東さんは私から恋人の航太を奪った張本人なわけだし、私が東さんのことを心配する必要なんてない。
東さんには美貌も有り余る親の財力もあることだし、相手が誰であれ、それなりに幸せな結婚生活を送ることだろう。
そんな東さんと結婚生活を共にする相手が航太ではないと言うことを、航太が知っているかどうかは、私には関係ないけれど。
「小柴さん、この式場、半額で料理の試食ができるみたいですよ!」
「えっ、半額?!」
優花がうまく話を切り換えてくれたので、私はまたみんなと一緒に情報誌に視線を向けた。
優花の何気ない呟きで、親の決めた婚約者が好みのタイプだと東さんが言っていたことを思いだし、なんとなくホッとしたと言うのも妙な話だ。
結果的には私にとって良い方に向かったからありがたい気もするけど、東さんは私から恋人の航太を奪った張本人なわけだし、私が東さんのことを心配する必要なんてない。
東さんには美貌も有り余る親の財力もあることだし、相手が誰であれ、それなりに幸せな結婚生活を送ることだろう。
そんな東さんと結婚生活を共にする相手が航太ではないと言うことを、航太が知っているかどうかは、私には関係ないけれど。
「小柴さん、この式場、半額で料理の試食ができるみたいですよ!」
「えっ、半額?!」
優花がうまく話を切り換えてくれたので、私はまたみんなと一緒に情報誌に視線を向けた。