いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
『俺はもう少し残るけど、会社の前に車停めて未来が待ってるから、真央は未来と一緒に池崎家に行って待ってて』
本当は一緒にオフィスを出られたら良かったのだけど、まだ仕事をしている人もいるし、創さんの立場上しかたがないと思う。
「小柴さん、今日はもう遅いから、続きは明日でいいよ。それからこれも一緒にお願いできるかな」
「はい、わかりました」
会社を出ると、ハザードランプを点滅させたミニバンが停まっていて、未来さんが運転席で手を振っていた。
真ん中のシートには杏樹ちゃん、後部座席には大樹くんと充樹くんが座っている。
3人ともまだチャイルドシートが必要だから、ファミリーで乗るためには必然的に大きな車になるわけか。
助手席か真ん中のシートのどちらでも好きな方に乗っていいと言われたので、私は真ん中のシートの杏樹ちゃんの隣に座らせてもらうことにした。
杏樹ちゃんはタオル地でできた小さなウサギの人形を抱えてウトウトしている。
大樹くんと充樹くんはアニメに夢中のようだ。
本当は一緒にオフィスを出られたら良かったのだけど、まだ仕事をしている人もいるし、創さんの立場上しかたがないと思う。
「小柴さん、今日はもう遅いから、続きは明日でいいよ。それからこれも一緒にお願いできるかな」
「はい、わかりました」
会社を出ると、ハザードランプを点滅させたミニバンが停まっていて、未来さんが運転席で手を振っていた。
真ん中のシートには杏樹ちゃん、後部座席には大樹くんと充樹くんが座っている。
3人ともまだチャイルドシートが必要だから、ファミリーで乗るためには必然的に大きな車になるわけか。
助手席か真ん中のシートのどちらでも好きな方に乗っていいと言われたので、私は真ん中のシートの杏樹ちゃんの隣に座らせてもらうことにした。
杏樹ちゃんはタオル地でできた小さなウサギの人形を抱えてウトウトしている。
大樹くんと充樹くんはアニメに夢中のようだ。