キミに伝えたい愛がある。
「今日は大会金賞おめでとう!おばあちゃん、いっぱい作ったからどんどん食べな」
「では遠慮なく!いただきます!」
「お寿司もあるからね。ちゆりちゃんもたくさん食べてね」
「はい。ありがとうございます」
私達は見事金賞を受賞した。
次の大会には行けないダメ金というやつだけど、それでも皆嬉しそうにしていた。
学校に戻ったら早速横断幕が掲げられ、「吹奏楽部金賞受賞おめでとう!」の文字が踊っていた。
私も涙を流したいくらい嬉しかった。
嬉しかったはず...なのに、
なのに、あれが頭から離れない。
「ちーちゃんどうした?元気なくない?」
めぐちゃんが心配そうに顔を覗き込む。
久しぶりに我が家にめぐちゃん家族を招いてのお食事会だというのに、ちっとも胸が高鳴らない。
どうしても私はあれを取り戻したかった。
金賞よりも嬉しかったのは、りっくんからもらったあの向日葵だったから。
「お母さんに電話してくる。報告まだだったから」
私はそういうと自分の部屋にカバンを取りに行き、勝手口にあったスリッパを履いてりっくんの家に向かった。
なんとなくりっくんが持っていると思った。
全力ダッシュで1分もしないほどの距離にある。
昔はここらへんを3人で走り回っていた。
変わらないようで、変わり始めた関係。
不思議なくらい、それが怖いのは私だけだろう。
インターホンを鳴らすとすぐにりっくんのお母さんが出てきた。
「あら、ちーちゃん!お久しぶり。今日は金賞おめでとう。それでどうかした?」
「りっくん居ますか?ちょっと聞きたいことがあって」
「陸なら、さっき帰ってきてすぐにバイト行っちゃったからいないわよ。陸に伝言あるなら聞いておくけど」
「あっ、いえ。でしたら、大丈夫です」
「あら、そう?なら、ちょっと待ってね」
りっくんのお母さんが渡してくれたのは、見覚えのある向日葵の花束だった。
「ちーちゃんに渡したかったって言ってたんだけど、照れくさかったのかな?渡せなかったって言って帰ってきたから、良かったら受け取って。あの子意外とシャイだから」
「ありがとうございます」
「後でメールでもしてやって。ちーちゃんからのメールだと嬉しそうにするから」
「分かりました。本当にありがとうございました」
勝手口に戻ると、何を感知したのか、祖母が待っていた。
「おばあちゃん...」
「これ、花瓶に生けとくね。ご飯は食べられるかい?」
「うん。食べるよ。大好きだもん、おばあちゃんの料理」
「じゃあ、それ片したらおいで。長電話ってことにしとくから、ちっと遅くなってもいいからね」
「では遠慮なく!いただきます!」
「お寿司もあるからね。ちゆりちゃんもたくさん食べてね」
「はい。ありがとうございます」
私達は見事金賞を受賞した。
次の大会には行けないダメ金というやつだけど、それでも皆嬉しそうにしていた。
学校に戻ったら早速横断幕が掲げられ、「吹奏楽部金賞受賞おめでとう!」の文字が踊っていた。
私も涙を流したいくらい嬉しかった。
嬉しかったはず...なのに、
なのに、あれが頭から離れない。
「ちーちゃんどうした?元気なくない?」
めぐちゃんが心配そうに顔を覗き込む。
久しぶりに我が家にめぐちゃん家族を招いてのお食事会だというのに、ちっとも胸が高鳴らない。
どうしても私はあれを取り戻したかった。
金賞よりも嬉しかったのは、りっくんからもらったあの向日葵だったから。
「お母さんに電話してくる。報告まだだったから」
私はそういうと自分の部屋にカバンを取りに行き、勝手口にあったスリッパを履いてりっくんの家に向かった。
なんとなくりっくんが持っていると思った。
全力ダッシュで1分もしないほどの距離にある。
昔はここらへんを3人で走り回っていた。
変わらないようで、変わり始めた関係。
不思議なくらい、それが怖いのは私だけだろう。
インターホンを鳴らすとすぐにりっくんのお母さんが出てきた。
「あら、ちーちゃん!お久しぶり。今日は金賞おめでとう。それでどうかした?」
「りっくん居ますか?ちょっと聞きたいことがあって」
「陸なら、さっき帰ってきてすぐにバイト行っちゃったからいないわよ。陸に伝言あるなら聞いておくけど」
「あっ、いえ。でしたら、大丈夫です」
「あら、そう?なら、ちょっと待ってね」
りっくんのお母さんが渡してくれたのは、見覚えのある向日葵の花束だった。
「ちーちゃんに渡したかったって言ってたんだけど、照れくさかったのかな?渡せなかったって言って帰ってきたから、良かったら受け取って。あの子意外とシャイだから」
「ありがとうございます」
「後でメールでもしてやって。ちーちゃんからのメールだと嬉しそうにするから」
「分かりました。本当にありがとうございました」
勝手口に戻ると、何を感知したのか、祖母が待っていた。
「おばあちゃん...」
「これ、花瓶に生けとくね。ご飯は食べられるかい?」
「うん。食べるよ。大好きだもん、おばあちゃんの料理」
「じゃあ、それ片したらおいで。長電話ってことにしとくから、ちっと遅くなってもいいからね」