キミに伝えたい愛がある。
午後2時。
定期演奏会は幕を開けた。
最初は大会曲。
あの時の感動を再び届けられるよう、私達は心を1つにして演奏した。
先生が振る指揮棒を見つめるのもこれで最後になるかと思うとなんだか感慨深かった。
そして2曲目は再びクラシック。
大会曲と同じ作曲家の名曲を演奏した。
この曲は明るいメロディラインや躍動感に溢れた演奏が魅力的。
最初の金管楽器のファンファーレみたいなメロディが個人的にお気に入りだった。
クラシック2曲が終わったところで第1部が終わり、15分の休憩に入った。
第2部は、1部と打ってかわってポップスメドレー。
流行曲を3曲とディズニーメドレーを演奏し、観客は大いに盛り上がった。
ディズニーメドレーは毎年人気で毎年演奏するため、3年間演奏してきた。
これで最後となると寂しいけど、みんな体を揺らしながら楽しそうに演奏していたから私もノリノリで演奏した。
そして2部終了。
残すはジャズと校歌、アンコールの大会曲。
「ちゆり先輩、ノリノリでしたね。この調子でどんどんテンション上げちゃいましょう!」
「そうだね。最後まで楽しもう」
と話していると、空くんがやって来た。
「ちーちゃん、そろそろで終わりだね」
「えっ...あっ、うん」
「最後に3年生の名前とパート紹介するから前に出てきてね」
「うん、分かった」
空くんの手が私の肩に乗る。
私はびくっと動いた。
「じゃあ、よろしく」
いつもとなんら変わらないことなのにこんなにびくびくしてしまうのは初めてだった。
「ちゆり先輩、大丈夫ですか?顔青いですよ」
舞ちゃんが私の顔を覗き込む。
私は咄嗟に笑顔を作って微笑みかける。
「何でもない。気のせいだよ。さ、そろそろ始まるから行こう」
「ちゆり先輩...」
何か言いたげな舞ちゃんを振り払って私は次のステージの準備をした。
定期演奏会は幕を開けた。
最初は大会曲。
あの時の感動を再び届けられるよう、私達は心を1つにして演奏した。
先生が振る指揮棒を見つめるのもこれで最後になるかと思うとなんだか感慨深かった。
そして2曲目は再びクラシック。
大会曲と同じ作曲家の名曲を演奏した。
この曲は明るいメロディラインや躍動感に溢れた演奏が魅力的。
最初の金管楽器のファンファーレみたいなメロディが個人的にお気に入りだった。
クラシック2曲が終わったところで第1部が終わり、15分の休憩に入った。
第2部は、1部と打ってかわってポップスメドレー。
流行曲を3曲とディズニーメドレーを演奏し、観客は大いに盛り上がった。
ディズニーメドレーは毎年人気で毎年演奏するため、3年間演奏してきた。
これで最後となると寂しいけど、みんな体を揺らしながら楽しそうに演奏していたから私もノリノリで演奏した。
そして2部終了。
残すはジャズと校歌、アンコールの大会曲。
「ちゆり先輩、ノリノリでしたね。この調子でどんどんテンション上げちゃいましょう!」
「そうだね。最後まで楽しもう」
と話していると、空くんがやって来た。
「ちーちゃん、そろそろで終わりだね」
「えっ...あっ、うん」
「最後に3年生の名前とパート紹介するから前に出てきてね」
「うん、分かった」
空くんの手が私の肩に乗る。
私はびくっと動いた。
「じゃあ、よろしく」
いつもとなんら変わらないことなのにこんなにびくびくしてしまうのは初めてだった。
「ちゆり先輩、大丈夫ですか?顔青いですよ」
舞ちゃんが私の顔を覗き込む。
私は咄嗟に笑顔を作って微笑みかける。
「何でもない。気のせいだよ。さ、そろそろ始まるから行こう」
「ちゆり先輩...」
何か言いたげな舞ちゃんを振り払って私は次のステージの準備をした。