探偵I(タンテイアイ)【第1巻】

私が、昨日、田中 健児様とお電話でお話しさせてもらった内容を覚えて頂いていたみたいで、凄く嬉しいです。




二度とあることは、三度ある、またあるかもしれませんね──。




教室の前の開いている扉からに沢山の積み重なったノートを重そうに抱えた担任の先生が入ってくる。



「先生、探してた消しゴムが見つかりました!」



「田中くんの消しゴム、……どこにあったの?」





健児が三上くんを指差す。



「三上くんが持っていました!」




三上くんが表情を変えて慌てる。




「……先生、俺じゃないって!俺がさっき田中の消しゴムを見つけて、田中くんに渡したところなんですよ──。こいつ、嘘をついてる」



きりっとした表情で健児が三上くんを睨む。



「先生、じゃあ、これを聴いて──」


「──これは、なあに?」


「録音機だよ、三上くんがこれで全部嘘を言ってるのがわかるから」



小さな録音機に耳を当て、一連の流れを聞き、だんだんと怖い顔つきになっていく担任の先生。



「三上くん、ちょっと来なさい!」



担任の先生の大きな怒声が教室中に響き渡る。

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