白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「やっと花恵言ってくれた。もぉー遅すぎるんだからね!」
と、ちょっと頬を膨らませている。

「ごめん。って!なんで美香があたしの好きな人知ってるの?!」
「そんなの見てれば分かるってぇ~。だいたい委員会の当番の日になったら、やけに嬉しそうじゃん?前まではあんなに嫌がってたのに陸くんが一緒になってから嬉しそうに教室出て行くんだもん」

うっ・・・。
バレてたんだ・・。

確かに前までは委員会の当番は退屈で仕方がなかったけど、今は陸と一緒だから暇な当番も陸と話しながら楽しくやっている。

やっぱり美香にはお見通しだったんだ。

「美香には敵わないな・・」
「当ったり前よ。ずっと一緒にいるんだから。あ!今度からは包み隠さずなんでもあたしに報告すること!もちろん相談のるからね」

嬉しそうに話す美香を見ていると、なんだかこっちまで嬉しくなってきちゃった。
< 13 / 350 >

この作品をシェア

pagetop