白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「女の子を一人にさせたら危ないじゃん?ぶっちゃけ俺、合コンとか苦手だし」
「あたしも・・。なんか疲れちゃって」
「気が合うな俺ら!」

そう言って優しく微笑んだ流星。
やっぱり見た目と違うんだなぁ~連って。
合コン苦手とか、全然見えなかったよ。

しかも納豆好きって・・あははっ。
これは蓮に言ったら怒られちゃうかもしれないから、秘密にしておこう。

あれからあたし達は、駅に着いた。
久しぶりの7時電は、部活帰りの人達で込み合っていた。
「なぁ、花恵」
「うん?」
「連絡先教えてよ!」
「あ・・いいよ!」

そしてあたし達は、連絡先を交換した。

カンカンカンカン・・

「まもなく1番線に列車が参ります」
電車が来る知らせと共に、一斉に人が集まって来た。
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