白い便箋を太陽に翳してみれば・・
ゆっくり大きな深呼吸をしてから、先生の前に立つ。
先生は、一旦紙に一通り目を通してから、あたしの方を見た。

ドクン、ドクン、ドクン・・。

お願い・・。
どうか受かってますいうに・・!


「冴島、よく頑張ったな」
そう言って、あたしに紙を差し出す。
「え?!」
あたしは、急いで先生からもらった紙を見た。

そこには「卒業試験合格通知のお知らせ」と、書かれていた。

受かった・・!!
あたし本当に受かったんだ。
「おめでとう。合格だ。これからはもっと大変だぞ。東京で頑張れよ」
そう言って先生は微笑んだ。
「ありがとうございます!」
あたしは、由美が待つ教室に急いだ。
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