白い便箋を太陽に翳してみれば・・
流星は、あたし達の空いた空白の3年を埋めるかのように強く抱きしめてくれた。

それからあたしは、流星に今までのことを聞いた。
お母さんが病気で亡くなったこと。
お母さんの借金を返すために東京に来たこと。
あたしやカズキに心配かけたくなくて、黙って行ってしまったこと。
あたしは、色んなことを流星に聞いた。

「今まで辛かったね・・流星」
「そんなの花恵もだろ?ほんとに・・ごめんじゃ済まねぇーよな・・」
「ううん。またこうやってもう一度流星に会えたから、あたしはそれだけでじゅうぶんだよ・・」
「花恵は強くなったな・・。今の俺・・すっげーだせぇーな・・」
「そんなことないよ!流星は世界で一番かっこいいんだから!」

そして、あたしの唇に温かいものが触れた。
流星との久しぶりのキス。

「こんなどうしようもねー俺だけど、もう一度・・俺の傍にいてくれますか?」

そして、あたしはたまらずに流星に抱きついたんだ。

「そのつもり!」

そう言ってあたし達は微笑んだ。
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