白い便箋を太陽に翳してみれば・・

家に戻ったあたしは、カズキに電話をかけた。
4コールくらい鳴った後で、
「もしもーし。花恵?」
カズキが電話に出た。

「久しぶり!元気?」
「おう!そっちは?」
「元気だよ。あのね、カズキ・・突然なんだけど、あたし赤ちゃんができたんだ」
「はっ?!え?!マジで言ってんの?」
「マジで言ってる」

電話越しのカズキは、とても驚いていた。
まぁ、当の本人が一番驚いたんだけどね。

「流星との子?」
「うん。そうだよ」
「そっか!花恵おめでとう!」
「ありがとうカズキ」
「元気な赤ちゃん産めよな。きっと流星も見てるだろうな」
「うん。そうだね」

あたしは、それからカズキと他愛もない話をしてから電話を切った。
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