白い便箋を太陽に翳してみれば・・
それからしばらくした後、駅にいた奴らは次々に帰っていこうとする。

気づけば花恵もいなくなっていて。

「なぁカズキ。栗色の長い髪でさ、さっきあそこでタバコ吸ってた女知らね?」
俺はとっさに、カズキにそんなことを聞いていた。
「あー花恵のこと?花恵ならもう帰ったよ」

あの子は、花恵って言うんだ。
俺は、カズキにさっき花恵が帰っていった場所を教えてもらって、花恵を追いかけていた。
案の定、花恵は一人で歩いていた。

こんな遅い時間に一人で帰るなんて大丈夫なのかよ・・。
俺は、そんなことを思いながら花恵に話しかけた。
予想通り花恵は、驚いた顔をしていた。

「名前なんて言うの?」
そんな分かりきっていることを、俺は花恵に聞いたんだ。
初対面でも、花恵は俺に優しく接してくれたことが素直に嬉しかった。
それから俺は、花恵と連絡先を交換したりして、親しくなっていった。
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