白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「わかるーー。今日途中で学校抜け出して来たし」

・・そう。
今日もあたしは、学校をサボってきてしまった。

担任の先生は、最初こそ口うるさく色々言っていたのに、今となっては見捨てられたのか何も言ってこない。
むしろ、そっちの方が楽だからいいんだけど。

中学の頃は今みたいに、だらしない生活なんて送っていなかった。
ちゃんと真面目に学校にだって行っていた。
まぁ、クラスの人に影響されて今の状態に至るのかも・・。

将来の夢もない、希望もないダメ人間。
学校だって正直めんどくさいし、辞めたかった。
だから、お酒やタバコに手を出したのかもしれない。

今みたいにお酒飲んだり、タバコ吸ってる時だけがだけが自分の嫌なことを忘れられた。
「お~い皆~もっと飲もうぜぇ~!」
タバコを片手に呑気に喋っているのは、カズキ。

カズキは、あたしと同い年で有理と一緒の学校だ。
他にもサキ、達也と駅で集まっている。
< 4 / 350 >

この作品をシェア

pagetop