白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「ちょ、バカ!泣くなよ、こんなところで」
流星は、案の定困ったように頭を掻いている。

でも、その後に自分の指で泣いているあたしの涙を払ってくれた。
その優しさに自然と笑みが零れた。
「やっと泣き止んだ・・。マジで焦ったんだからな・・」
そう言って、あたしの頭をポンポンする。

「ごめんね。つい嬉しくて・・。ありがとう、流星」
「おう。ほら、行くぞ」
流星は、あたしに右手を差し出す。
それを、あたしは強く握った。
それに答えるように、流星はもう一度あたしの手を強く握り返してくれた。


それからあたし達は、流星の家に向かった。
流星は、アパートに住んでいるみたいだった。
初めて行く流星の家。
なんだか緊張するな・・。
2階建ての木造アパート。

流星が器用に部屋の鍵を開けた。
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