もう、遅いけど。
日曜日。

何度も表札と時間を確かめてから、インターホンを押した。

「……はい。」
「信条花葉です。」

続けようとすると、その前にドアがガチャリと開いた。

「…あなたが、信条さん、ね?」
「はい。そのお伝えした通り…お通夜にも、お葬式にも参列できなかったので…」
「上がってください。」

私は家に上がらせてもらい、恐らく居間の隣であろう部屋に通させていただいた。

そこには、遺影と遺骨が置かれていた。

それだけで涙がこぼれそうになるけど、堪えて、お線香をあげさせてもらった。

私は香典と供物を渡した。

あまり長居をするのもよくないと思い、私は帰る、と言おうとした。
でも、その言葉は先に遮られた。
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