もう、遅いけど。
「信条さんは、天と仲良かったんでしたよね。」
「ま、まあ…仲良かった…と思います…」
「天と仲良くしてくださって、ありがとうございます。この、天の日記にも信条さんの名前があって。」

川崎の日記に私の名前?

てか、そもそもあいつ、日記とか書くタイプだったんだ。
意外。

「私の名前ですか?」
「ええ。せっかくだから、信条さんがもらってください。」
「そんな、天くんの遺品じゃないですか!私なんかがもらえません。」
「いいえ、信条さんがもらって。天からの最後の願いだと思って、ね?」

ここまで言われたら受け取らないわけにはいかない。

私がおずおずと受け取ると、川崎のお母さんは顔を綻ばせた。

「…では、そろそろ…」
「あら、引き留めてしまってごめんなさい。また来てくださいね?」
「は、はい…」

私は笑顔で川崎の家を後にした。
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