揺蕩いの桜の下で君想ふ



結桜が亡くなり、1か月。私は、校庭に生える桜の木の下に立ち、桜を見上げる。桜は、もう葉桜になっていた。大分、私の傷は癒えたような気がする。それは、結桜の手紙や結桜のお母さんがいたからこそだと思う。

「舞い散る桜、散りゆく桜
春は僕の心を包み込む

桜の下で、桜と同じく散るあなた
春は僕の心をかき乱す

桜散り、桜の木の下願う僕
春は僕の心を温める」

詩を呟いたあと、私は涙を零しながら、結桜の手紙に書いてあった俳句を呟いた。

「揺蕩いの桜の下で君想ふ」
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
禁術とされている召喚魔法。 僕は、それに巻き込まれてしまった……わけではなく、神様の力によって異世界に召喚された。 帰るすべもなく、僕は魔王の1人のもとで暮らすことになった。別に、帰りたいとは思わないけど。 ある日、魔王の側近となった僕は、世界平和を望む魔王と、その側近と出会った。 僕の仕える魔王は、世界平和を願っているわけでも、世界征服を企んでいるわけでもないと自分では言っているけど、心の奥では世界平和を願っているようで……? ……魔王って、こんなんだっけ? ※このお話は、「親愛なる魔王の君へ~転生したので、魔王の側近になります!~」の続編となります。
5年0組妖怪お悩み解決隊!

総文字数/4,999

ファンタジー11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
とある小学校には、妖怪が住まう世界と繋がる教室があるという。 その教室では、妖怪と契約した小学生の子が、妖怪の悩みを聞いていて――。
表紙を見る 表紙を閉じる
僕は、エイリアンを倒して―― 私は、妖を倒して―― ――この世界を、人々を、守りたい。 ※このお話は、自分の作品「ラニアケア宇宙防衛隊とエイリアン」とエイミー様の作品「あやかし戦記」シリーズとのクロスオーバー前編となります。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop