その表情を手に入れたい
「ねえ、凛?」

突然の声に驚く

「ん??」

びっくりして声が裏返ってしまった。

「もう授業終わってるよ?」

あれ?と思い黒板を見る。そこには先生の姿は
なく、白いもやのかかった黒板だけがあった。

「あ、あーごめん、なんかぼーっとしてて。」

華奈は心配しているのかオドオドして、珍しそうな顔をしていた。

「大丈夫?無理しないでね?」

上目遣いで言われて照れる。女の私でも照れるのにどうして華奈には彼女ができないのか疑問に思う。さっきからやけに落ち着かない。トイレに行って落ち着こう。これ以上華奈に心配をかけたくない。

「ごめん、トイレいってくる。」

少し、冷たかったかなと後悔した。

「あ、うん........」

語尾が聞こえた時にはもう教室を出ていた。
そういえば、翔くんを目で追っていたのに、教室にはいなかったことに気づいた。どこにいってるんだろ......自己紹介でのインパクトのせいか気にしてしまって仕方がない。

「あれ?」

目線を窓際にやると非常用はしごがおりていた。
あぶないなあ誰だろうと思い、閉めようとした。
でも、上に人がいたら閉じ込めてしまうので、
確認しようと思った。後先考えずに行動したり、自分に正直で損するタイプだと華奈にもよく言われる。しっかり確認しないと

「いったぁ」

スカートがハシゴの飛び出ている部分に引っかかってしまい、太ももが擦れる。最悪だ。気分を悪くしてしまった私は、もう親切にしてやらんぞと
思った、でも、気になった私は上へのぼった。

ここは3階で、上には何にもない。つまり、屋上しかない、確か、立ち入り禁止のはずだ。
はしごも終わりかけ、目を出すと人影が見えた。
気になって思わず、気持ちが焦る。

「あ........」
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