【短編】STARTー恋ver.ー




寒くてたまらなかった冬。
そんな季節から、春に移り変わろうとしている。


もうすぐ桜の木の下でお花見ができる頃だな、と思う今日この頃。

俺は1人で桜の木を見ていた。


まだ3月だけど、今年は例年よりも暖かくて。

蕾で溢れていた枝に、淡いピンク色の花びらがつきはじめていた。



高坂 純(コウサカ ジュン)

一応まだ中学3年生

ついこないだ中学校を卒業した。

9年間の義務教育を終了し、4月から高校生。

今は春休みというわけだ。



久しぶりに、なにもする予定がなかったので、外に出てみた。

そして、昔から変わらない桜の木が目にとまったのだった。


小学生の頃から、いつもこの桜の木を見ながら登下校してたっけ。

ゆっくり見たのは、本当に久しぶりだった。



















< 1 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop