【短編】STARTー恋ver.ー
『そう、もしかしてのもしかして♪』
彼女は笑った。
その瞬間胸が高鳴った。
ああ、間違いない。
この胸の高鳴りはーーー
やっぱり、もう一度会えてよかった。
桜の木の間から、日差しが差し込む。
「あの、」
『ん?』
「名前、教えてもらってもいいかな?」
カチッと、スイッチが入る音がした。
これがスタート。
これから新しい何かが始まる予感。
期待に胸が踊る。
そう、
ここから始まるんだ。
【END】