【短編】STARTー恋ver.ー




真っ直ぐ前に向かって走っていた足を止める。

少し荒くなった呼吸を必死に落ち着かせようとした。



だってーーー

そこに、彼女がいたから。


あの時とおんなじで。

サラサラなストレートヘアを風になびかせて。





一瞬、夢かと思った。うそだろ?って。

自分の頬をつねってみたけど、ただ痛いだけ。



本当に、彼女だった。



あぁ、やっと会えた。

モヤモヤしていた気持ちが一気に消え去って、あの時の胸の高鳴りが蘇る。










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