溺愛ホリック
そんな僕とウミちゃんは、イルミネーションを見に行く予定。



泊まりはする予定なし。



僕たち、健全なお付き合い中なんで。



ちゅーは1回したよ？



その先は、ウミちゃんがまだまだって感じ。



まぁ、僕もそんなに経験あるわけじゃないし。



もう少しかかってもいいと思うんだよね。



それだけが、愛情表現じゃないから。



「千賀は？」

「ん？」

「クリスマス。できたんだろ？彼女」

「できたよ～」

「全然話さねぇよな～。秘密主義なわけ？」

「2人のことは、2人だけ知っておきたいよね～」

「うわ·····束縛男かよ」



芹、ごめんね。



暁、1発殴る。



そんなつもりは1ミリもないんだけど、ウミちゃんのことは誰にも見せたくないって思うし、これって普通のことだよね？



骨の髄まで愛してあげたい、そんな風に思った秋の終わり。

< 90 / 178 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop