ミッション!奪われた秘宝を取り戻せ!
ゲームの世界にいるため、非現実なことばかりこの世界では起こっている。しかし、どんなピンチも星彦は楽しんでいた。それは死ぬということを目の当たりにしてこなかったからだ。

目を閉じた星彦の耳に、ウィリアムたちや敵の声が響く。その時、ふわりと誰かに抱きしめられているような感覚を星彦は覚えた。

「えっ?」

星彦が目を開けると、自分の体が青い光で包まれていた。そして空中に浮いている。星彦の近くに透も浮いていた。そのまま二人は陸地へとふわりと着地する。

「空音!!」

呆然とする星彦と透だったが、マルゲリータの叫び声で我にかえる。

空音は微笑み、ゆっくりと崖の暗闇に飲み込まれていく。星彦と透は「空音!!」と慌てて手を伸ばすが届くことはない。

空音の姿は完全に見えなくなってしまった。星彦と透、そしてマルゲリータは体を震わせる。

「……空音……」

ウィリアムとイライジェは崖から目を背ける。しばらく星彦たちは崖を呆然と見つめていた。
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