悔しいけど好き
店員さんに閉店時間ですと言われるまで話し込んで気付けばもう夜中の10時。
正木部長が迎えに来て美玖さんは帰って行った。
会社でいつも二人を見てたのに、寄り添う二人が自然体で今まで何で気付かなかったんだろうって思うほどすごくお似合いだった。
二人が車で走り去るのを見送って、ふと、美玖さんが正木部長の首を締めて部長が「もう浮気はしません!」と言ってる場面が思い浮かばれてぷふっと吹き出す。
勝ち誇った美玖さんに降参してる部長。
修羅場なはずなのになんだか微笑ましく思えてホクホクとほくそ笑みながら家路についた。
正木部長は浮気なんて絶対しないと思うからきっとそんなことにはならないだろうな。
じゃあ鷹臣は?
と、つい考えてしまいそうになってブンブン頭を振って思考を飛ばした。
今はとってもいい気分なんだからわざわざ暗い考えをするのは止そう。
気を取り直して家の玄関に入ると電気は点いてるのにシーンとしてる。
部屋に入ればなぜか鷹臣が二人掛けソファーに丸まって寝ていた。
体が大きいのにすっぽり収まっててちょっと笑える。
「ぷっ…鷹臣ったら、こんなところで寝てたら風邪引くよ?」
「ん…?あ…凪、おかえり」
鷹臣の前に座り肩を揺すってみるとうっすら目を開けた鷹臣が腕を伸ばし私を囲いこむ。
鷹臣におかえりって言われるのはあまり無いからちょっとくすぐったい気持ち。
美玖さんに相談して良かった。
私のちっぽけな悩みが吹き飛んだら、ただ鷹臣がそばにいるだけでこんなに幸せで満たされる。
暖かい鷹臣の腕にほっこりしてたら寝ぼけてるのかまた目を瞑ってしまった。
鷹臣を起こそうとツンツン突いたり肩を揺すってみても目を開けない。
「おーいおきろー。鷹臣重くてベッドにに運べないよ~」
う~んと返事なのかなんなのか唸るだけで目を開けない鷹臣にいたずら心が疼いた。
正木部長が迎えに来て美玖さんは帰って行った。
会社でいつも二人を見てたのに、寄り添う二人が自然体で今まで何で気付かなかったんだろうって思うほどすごくお似合いだった。
二人が車で走り去るのを見送って、ふと、美玖さんが正木部長の首を締めて部長が「もう浮気はしません!」と言ってる場面が思い浮かばれてぷふっと吹き出す。
勝ち誇った美玖さんに降参してる部長。
修羅場なはずなのになんだか微笑ましく思えてホクホクとほくそ笑みながら家路についた。
正木部長は浮気なんて絶対しないと思うからきっとそんなことにはならないだろうな。
じゃあ鷹臣は?
と、つい考えてしまいそうになってブンブン頭を振って思考を飛ばした。
今はとってもいい気分なんだからわざわざ暗い考えをするのは止そう。
気を取り直して家の玄関に入ると電気は点いてるのにシーンとしてる。
部屋に入ればなぜか鷹臣が二人掛けソファーに丸まって寝ていた。
体が大きいのにすっぽり収まっててちょっと笑える。
「ぷっ…鷹臣ったら、こんなところで寝てたら風邪引くよ?」
「ん…?あ…凪、おかえり」
鷹臣の前に座り肩を揺すってみるとうっすら目を開けた鷹臣が腕を伸ばし私を囲いこむ。
鷹臣におかえりって言われるのはあまり無いからちょっとくすぐったい気持ち。
美玖さんに相談して良かった。
私のちっぽけな悩みが吹き飛んだら、ただ鷹臣がそばにいるだけでこんなに幸せで満たされる。
暖かい鷹臣の腕にほっこりしてたら寝ぼけてるのかまた目を瞑ってしまった。
鷹臣を起こそうとツンツン突いたり肩を揺すってみても目を開けない。
「おーいおきろー。鷹臣重くてベッドにに運べないよ~」
う~んと返事なのかなんなのか唸るだけで目を開けない鷹臣にいたずら心が疼いた。