婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!

21.公然ワイセツ事件?

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「どしたよ。急に喋んなくなったと思ったらずーんと落ち込んで」

「…うーん」



神術覚えて、ガーディアンになりたい。

…の、だけれども。



「いや…竜王様に、謝らなきゃならないよなぁ、って。…ほら、何も聞かずに逃げ出したから、たぶん怒ってるだろうなって」



現実を放置して、今この状態にあることには少しずつ気付いていて。

それがちょっと後ろめたくなってしまった。



すると、豹牙は「うわははは」と笑う。



「何だなんだ。おまえも罪悪感を感じるようになったのか」

「何それ。私を図太いみたいな言い方して」

「うははは」

そう言われてムッとしてしまうのは、実はそうだよな…と少しは思っていたから。



豹牙は椅子に肘を付きながら、ニヤニヤと楽しそうに私を見る。



「だったら、全身全霊込めて謝罪せねばならんな?」

「謝罪?」

「おう。謝罪。誠意を見せる謝罪、それは土下座」

「やっ!土下座!…そ、そこまで!」

「なーんも。人間界では当たり前のことだぜぃ?しかも、額を地面にぐりぐりと擦り付けるぐらいのなぁ?」

「そこまでするの…」



なんて非情な世界だ。人間界。
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