婚約解消してきちゃいました?ヘタレ令嬢様のチートキャンプ!

6.身に覚え無し登城命令

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『海、見てみたいなぁ…』




何年か前のお話。

お兄様たちの話を耳にして、想像を膨らませ心が躍る。



どうやら、竜王領には『海』というものがあるらしい。



『海』とは、陸地以外の部分で海水という水で満たされているらしい。基本、美しい碧色をしているが、太陽の光によってはその色を変えるとも。

夜叉王領の広大な大地のように、水の大地がどこまでも果てなく続くその壮大さと美しさは、心を奪われるほどとか。

自王領から出ることのない私は、海を見たことがなかった。



…心を奪われるほどの美しさって、どれほどの物か。


そんな好奇心だけで思わず口にしてしまったのが、先の言葉だ。



『羅沙は海を見たことが無いの?』



竜王様は『ホント?』と私の顔を見て問う。モジモジしながらも頷いた。



『じゃあ羅沙もうちの王領に来る?俺が案内する!』

『え…』



それは、ちょっと…。

『………』

『…え?何か、ダメだった?』

黙り込んでしまった私に、竜王様は首を傾げたが、すぐに思い出したように『…あ、そうか』と呟いた。

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