恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
チームの他のメンバーが俺たち4人を見て、

「いいよなー。彼女持ちは~」

なんて言うと杏があわてて否定しようとしてるのがわかったので、俺が横やりをいれた。

「杏!行くぞ。」

「え?」

「じゃな。俺たち行くわ。また来週な。」

手をあげると俺は杏の手を引っ張り、早々にその場をあとにした。

また、彼女じゃないとかなると、面倒だし、彼女ってことにしときたいし。
俺の勝手なエゴ…。

「碧斗。いいの?わたしのこと彼女って誤解されたままだよ。」

もう!コイツは!ホントにどこまで鈍いんだよ。

「あー。俺今彼女いねーから、女除けにはちょうどいいんじゃね?」

「けど…女よけられたら彼女できないじゃん?わたしのせーで。」

っ…ったく。この鈍感女!

「いらねーの。女は。飽きたんだよ。いいから早く来い。お前の飯食いたい。」

「ほんとに?じゃあ…いっか…ご飯は…なんも材料ないから…スーパー寄ってっていい?」

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