恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!

「俺、明日から、ふつうにするよ。もう逃げない。おまえとつきあってるって宣言する。」

「え?」

ナミが小笠原くんの顔を見た。

「おまえがどう思ってるかわかんなくって。でも、お前的には俺が隠すんじゃなくて堂々としてほしいんだってわかったんだ。おまえと並んで、どうどうと学校歩きたい。だから、もう逃げも隠れもしねぇ。明日から学校でもおまえは俺の彼女だし。」

「将輝…。」

ナミが小笠原くんの手を握り返すのがわかった。

「悪いな。ナミ返してもらうぞ。もともと俺のだから。」

ナミの横にいたナミ狙いの男子は、苦い顔をしていたけど…こうなってしまったら仕方ない。

ナミはクラスの男子に

「ごめん。」

というと小笠原くんと一緒に帰っていった。

わたしたちには手を合わせてごめんのゼスチャーをしつつ…

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