恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!

放課後図書室を出て、校門まで歩いてたら、京太郎ってやつが…部活帰りだったらしく、ちょうど出くわした。

「あ、ごめん。」

肩を俺にかすらせやがった。
ワザとだな。
なんだよ?俺に文句あんのかよ?

「いてぇな。なにすんだよ?」

「いや。仲良さそうだったから。つい…」

「は?」

そして、俺を上から睨みを聞かせて見下げてくる。

「いいね。彼女いる人は。楽しそうで。」

「は?彼女じゃ…」

「あら?そう見える?」

否定しようとしたら横から美紗都がかぶせやがった。
そしたら、京太郎はニヤニヤ笑って俺を見る。

「杏が今何してるかもしらないくせに…」

ボソッと呟くと、サッサと歩いて行ってしまった。

クッソ…
スライドなげぇし…追いつけねぇ。

あんなでかいやつ喧嘩して勝てるわけねーし。ムカつく…。

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