恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「杏。けど…勝おじさんに言わなきゃだろ?」

「え?う…ん。そうなんだけど…」

杏の視線が泳ぐ…

「言いづらいのはわかる…けど…お前が隠すことで…つらいのは…おじさんだぞ。」

「そうだよね…」

杏が下を向いた。
杏もほんとは言わなきゃならねーのはわかってる…
それなら…

「なんなら俺が一緒に…いてやってもいいぞ。おじさんに言うとき。」

「え?ほんと?」

杏が顔を上げた。パッと目が輝いてる。

こういうときこそ…俺だよな。
俺たちの絆が役立つんだよな。

「杏。思い切って…今日言えよ。母さんいないし、俺こっちで飯食うから…おじさん帰るの待ってようぜ。」

「碧斗…ありがと…」

杏も覚悟を決めたみたいだった。

そして俺は
勝おじさんが帰るまでに杏からいろいろ聞き出した。

< 200 / 255 >

この作品をシェア

pagetop