恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!


「はい。ええ。よろしくお願いします。」

引越しの準備中…

勝おじさん、改め、父さんが会社とやりとりしてる。

父さんは大手不動産に勤務してて、会社経由でいいマンションを見つけてもらった。
今日は新しいマンションを2人で見にきたとこで、内見してたら、電話がかかってきたのだ。

杏と母さんは家具を見に行ってる。

「では、そういうことで…よろしくお願いいたします。」

電話を切った父さんを見る。

今まで、白波瀬家とはほとんど家族みたいに行き来してはいたけど…仕事モードの父さんはさすがにみたことなくって、ちょっとかっこいいなと思ってしまった。

客先と電話で話してるだけなんだろうけど…男の戦闘モードってかんじだ。

内見に付き合ってくれたのは若そうな人で部下らしく、父さんに指示されていろいろちょこちょこ動いてくれる。

仕事って…こんなのもあるんだ…

改めて思った。

俺、医者のこときしか頭になかったけど…もっといろいろ見てもいいかもしんねー。


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