恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「それに…」

「それに?」

「わたし、碧斗とは、ほんっとに幸せな気持ちで結ばれたいから…受験終わって2人とも気持ち落ち着いてからの方がいいなって思うの。」

うっ…
杏…
そのあどけない顔でそんなこと言われたら…

俺…


「わかったよ。待つ。お前も俺も進路決まるまで。」

もう、待ってやるよ。
お前知らないだろ!
こうしてそばにお前がいるだけで拷問なんだからなっ!

「そのかわり…絶対…だぞ!受験終わったら。」

「うん。だってわたしも碧斗とほんとはずっとくっついてたいもん。」

あーーー。もう!
かわいすぎんだよ!

絶対他の男にそんな顔すんなよ!

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