恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
のに…

碧斗は高校に行ってもわたしを下僕から解放するつもりはなく…同じ高校を受けるように言った。

「言っとくけど、お前も綾川(あやかわ)高、受からなかったら許さねぇ。」

そして中3の春休みから猛勉強が始まった。

毎日碧斗の部活終わってから、碧斗と一緒に勉強する日々…

碧斗の特訓は容赦なく…
わからなくて匙投げそうになったら、鉄拳が額に飛んでくる。

碧斗が怖かったわたしは勉強するしかなく…
碧斗の猛特訓のおかげ?でなんとかギリギリセーフで綾川に合格した。

碧斗は特進でわたしは普通科だったけど、わたしにとっては難関だったからほんとにほっとした。

「どーだ?俺の特訓にかかればこんなもんだろ?」

「ギリギリだから、卒業できるかわかんないし…」

「は?もし留年とかしたら許さねー。定期テスト前は特訓だ。」

「え?!」

得てして…
やっぱり碧斗からは逃れられないんだと諦めかけてたわたしだったのだけれど…
< 6 / 255 >

この作品をシェア

pagetop