恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
杏は昔は小さくて、ちょこんとしてかわいかった。

最初に出会った頃は何かと俺の世話を焼いてくれてたのは杏の方で、父さんが死んで寂しくて毎日泣いてる俺を慰めてくれては、昔からプチ料理を作ってくれてた。

好き嫌いが多い俺は、保育園の給食も残してばっかで、家に帰ってから、
「仕方ないわね。」
と俺の好きなものを用意してくれたりした。

それが、小学校6年になった時だ。

杏は女子の中ではおとなしい部類のほうのグループに所属してたんだとは思うけど、目が悪くなって眼鏡をかけ出したりして、さらにもともと小柄で、成長が遅めだった杏は、女子の中で、成長が早くて大柄のキツめのグループから目をつけられ始めた。

けどまあ…1番の原因は…俺。

母親譲りの派手な見た目と、俺も成長は早めの方で、成績も良くて、スポーツも万能でサッカーチームのエースで…と来たら、女子がほおっておくはずもなく…

そんな俺がいつも一緒にいるのが、冴えない杏だったことが気にくわなかったのだ。

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