お願いだからそばにいて

「おはよ！って何ニヤニヤしてるの？」
何故かニヤニヤしている私に愛梨がそう言った。
「あは」
「なんか怖っ」
怖いと言われ我に返る私。
私は慌ててこう言った。
「ごめんごめん。実は…今日の放課後、奏と映画行くことになったの」
「え。ええええええええー!!!」
「ちょっ、声大きすぎ」
私は愛梨の口を塞いだ。
「ごめん、でも凄いよ！…何でそんなことに？」
「あー、昨日、たまたま会って。LIME交換したんだけど…それで夜に…」
「そーゆーことか！奏やるなぁ！」
やるなぁって…と私は呆れた。
「えっと、愛梨は何が言いたいの…？」
「そんなのどうでもいいの。桜、良かったじゃん」
「うん」