お願いだからそばにいて

デート

ついに放課後。
「お、お待たせっ」
私は奏に声を掛ける。
「桜、おそかっ…」
何故か言葉に詰まっている奏。
どうしたのか不安に思って聞く。
「ど、どうしたの…?」
「いや、なんか…いつもと違うから…」
それって…褒めてるの?
「いつもと違うって…どういう風に?」
私は疑問に思い、言った。
すると奏は顔を赤らめて言う。
「あぁ、もうっ!可愛すぎるんだよ」
ドキッ
駄目だな、私。好きが増えてしまったら、付き合いたくなっちゃう…。
奏を、傷つけたくないから…。
「ありがと、奏もかっこいいよ」
「……!?じゃあ…行こうか」
「う、うん…」

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