エリート弁護士は独占愛を刻み込む
「それは……困ります」
段々尻すぼみになる私の声。
そんな私をじっと見据えて恭吾さんは続けた。
「だったら、とりあえず元気な姿だけでも弟くんに見せてあげればいいじゃないか」
「……そうですね」
恭吾さんに優しく説き伏せられ、弟に会うことにした。
なんだろう。
弟をとことん避けようと思っていたのに、恭吾さんに上手く丸め込まれたように感じるのは私の気のせいだろうか?
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