エリート弁護士は独占愛を刻み込む
行きのタクシーで弟が医師を目指しているという話をしたら、何故か恭吾さんは晶さんを呼んだんだよね。
「恭吾さん、どうして晶さんも呼んだんですか?」
彼に目を向けて説明を求める。
「晶の実家が病院なんだよ。世田谷の方に藤原総合病院ってあるの知らない?晶の親父さんはそこの院長で、お兄さんが副院長」
恭吾さんの説明に驚いた。
「藤原総合病院っていったら超有名じゃないですか?私、健康診断で行ったことありますよ。晶さん、凄いお坊ちゃんだったんですね」
設備の整った大きな病院で名医揃いと評判だ。
「俺も名前は聞いたことがある」
群馬県民の弟も恭吾さんの話に反応するが、晶さんは謙遜した。
「うちなんかまだまだよ。本当に凄いのは、恭ちゃんところ」
「え?恭吾さんの実家ってなにをやってるんですか?」
気になって恭吾さんに確認したら、彼はほんの一瞬表情を曇らせるも、すぐにいつものニコニコ顔で返した。
「うーん、なんでも屋だね。学くんは晶と連絡先交換しておくといいよ。今後のためにもね」
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