エリート弁護士は独占愛を刻み込む
こんな荒れた肌ではメイクもできない。
とりあえず化粧水と乳液、それと美容液をつけて肌を補修することにした。
今日は目が充血しててコンタクトする気にならないし、もういいや。
メガネならスッピンも少しは誤魔化せる。
服に着替えよう……って……。
「あっ、着替えも忘れた」
バスタオルを身体に巻き付けダッシュで自分の寝室に戻り、ダークグリーンのブラウスと黒のタイトスカートに着替えると、メガネをかけて腕時計を手に取る。
時計をつけようとして手首の痣に気づいた。
「こんなところに……痣」
どっかにぶつけた?
でも、こんなところに痣が出来たことなんてない。
そういえば、昔彼氏と同棲してた友達が『彼氏にこんなところにキスマークつけられた』ってにやけながら報告してたっけ。
ひょっとして……これキスマーク?
だとすると、容疑者はひとりしかいない。
恭吾さんが犯人!?
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