歌舞伎町ボーイズ
第25章
     25
 2019年11月3日午後2時15分。


 スマホでネットを見ながら、ペットボトルの水を飲む。


 ユキが、


「ケン、お腹空いたら、買ってる食材で何か作るから、言って」


 と声を掛けてきた。


「ああ、しばらくは大丈夫だろうけどな」


 そう返し、スマホに目を落とす。


 彼女が寄り添ってきた。


 俺もユキの傍で、スマホを見る。


 やがて、ユキも自分のスマホを手に取り、ネットでいろいろと見始めた。


 マックで働いていて、複雑なことがあるのだろう。


 俺にはパートで働く20代女性の事情は分からない。

 
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