歌舞伎町ボーイズ
第26章
     26
 2019年11月3日午後3時26分。


 ベッドに潜り込み、暖気を体中に染み透らせる。


 互いに夜型の生活で疲れていた。


 ユキはずっとマックで働いている。


 歌舞伎町は、風俗店など、女性が高級を稼げる場所が、吐いて捨てるほどあった。


 ただ、俺は恋人に風俗で働いてほしくない。


 彼女とは17歳の時から一緒なのだ。


 10年以上、共にいることになる。


 確かに今、若い女は簡単に金を稼げる。


 風俗もそうだが、キャバクラやホステスなど、働き口はいくらでもあるのだ。


 でも、女性が体や欲望を売り付ける職業は、往々にして汚い。


 ユキも高卒で安い給料だろう。

 
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