歌舞伎町ボーイズ
第60章
     60
 2019年11月4日午後9時46分。


 店は、営業が続く。


 いろいろと苦労がある。


 ホストなど、汚いことをやって回るから、その色に染まってしまっていた。


 別にいいのだ。


 ずっとそう思っている。


 確かに、常識で考えれば、この仕事など、理不尽なことばかりだ。


 終わらない苦労を抱え込んでいた。


 それはそれで、仕方ない。


 ホストなど、そんなものだからだ。


 俺たちにとって、歌舞伎町での苦労も、降りかかってくるものだった。


 ある意味、こういったことは、地獄である。

< 248 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop