お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「いや……えっと、用事は特にない……です」


「ふーん、そう。ってか、あなたこの前たしか暁生と一緒にいた子だよね〜?暁生と同じ学校なの?」


「あっ……同じ学校で、隣の部屋に住んでます」


って、なに素直に答えちゃってるの。
フツーに会話しちゃってるし。


するとベッドから出てきて、わたしが立っている寝室の入り口のほうへ。


「っ、」


なにこの格好……。

目の前の菜津さんを見て、思わず下唇をギュッと噛んでしまった。


大きめの真っ白のシャツから見える、綺麗で細い長い脚。


その格好は、とても無防備で。
でも、ものすごく色っぽくて。


しかもこのシャツ……ぜったい暁生先輩のもの……だ。


男女が1つの部屋で、同じベッドで、

彼女がシャツを借りて寝てるなんて。



いくらバカで疎いわたしでも、この2人の間に確実に何かあったことくらいわかる。

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