お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
「そんだけ泣くってことは例の彼氏とケンカでもしたのか?」
あぁ、そうだった。
千里には暁生先輩と付き合ってるってことにしてたんだっけ。
「……ぅ、それ嘘だもん……」
「はぁ?何が嘘なんだよ」
「暁生先輩と付き合ってない……の」
「はぁ!?」
どうしても家に帰りたくなくて、とっさに思いついた嘘だったことを説明する。
暁生先輩はただのお隣さんで、でも変に懐かれたせいで暁生先輩の部屋とかによく行って家事とかやってたことも話した。
ぜんぶ話し終えたら、千里は口がポカーンと開いたまま。
「いや……付き合ってないのはわかったけど。んじゃ、あいつなんで杞羽のことよく知ってるみたいなアピールしてたんだよ?」
「し、知らない……。たぶんテキトーなこと言ってただけだと思うもん……」