完璧美女の欠けてるパーツ

「私も考えたのですが、やっぱりプロの男性の方がいいと思います。そのプロの信憑性がイマイチわからなくて、変な人を頼むと怖いので……」

「森田さん少し考えましょう」

「でもプロならあと腐れないし、痛みに弱い私が突き飛ばしたとしても怒らないでしょう」

「方向性が違ってます」

「どうやって調べたらいいのでしょう。やっぱり女性用デリヘルはクチコミでしょうか。ネットにでてます?」
ここまで深く相談する相手ができて嬉しいのか、梨乃の話は止まらない。

「やり方は大丈夫てす。わかります。ネットで勉強もしました。本物は見たことないけど男性のアレも見ました」

たまりかねたのか鈴木は頭を押さえる。
「感想は?どうでした?」

「気持ち悪かったです」

あんなの付いてなくてよかった。
女でよかったと本気で梨乃は観て思った。

眞子と一緒に社会人になって彼女の部屋でAVを観たこともある。
『こんな最初っから感じるわけないじゃん。AVは男の願望だから参考にならないよ』とつまらない顔で言ってたのを思い出す。



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