甘味好き御曹司とお見合い結婚!?

遊園地にはお昼を過ぎた午後十三時頃に到着して、チケットは高峰さんが用意してくれていて、スムーズにテーマパークの中へ。
海がモチーフの遊園地はお隣の古くからある遊園地とはまた違った趣きになっていて、街並みも変わっていて楽しい。

「まずは軽くご飯を食べましょう」

そんな私の提案に、高峰さんも頷く。

「そうだね、まだお昼食べてなかったからお腹減ったよな」

そうして、入口近くのショッピングストリートの傍のレストランで少し遅めのランチを取ると私はスマホ片手に高峰さんを連れて歩き出す。
そんな私が休日の人混みの中危なく見えたのだろう、スマホを持つ手とは反対の手をキュッと握られて前後が交代してしまった。

「夏乃ちゃんは、見ながらナビしてくれる? 俺が先を歩いて道作るから」

背の高い高峰さんを先頭にすると、確かに歩みがスムーズになる。
私は頷くと、その手をしっかり握って周囲とスマホを見つつ今日最初の乗り物を目指した。

映画にもなった冒険アクションのジェットコースターが珍しく空いているので、そこから並ぶ。

「この映画懐かしいなぁ。結構好きだったんだよ! ここにこんな乗り物になってるって知らなかった」

並んで待ちながら映画の雰囲気を模した通路を楽しそうに進む高峰さんに、チラホラ向けられる女子の視線。
目立つ人だから仕方ないけど、私を見ると解せぬって顔になるのよね。
分かるわ、私もそこ解せぬって思ってるものと思いつつテーマパークの雰囲気に気分は高揚していた。

「高峰さんはジェットコースターは大丈夫ですか? それなら他にも幾つかあるので乗りたいんです!」

そんな私の弾んだ声に高峰さんはニコニコと笑いながら返事をくれる。

「ジェットコースターも高いのも問題ないし、回転系も大丈夫だからなんでも乗れるよ」

その返事にニコニコと笑顔を返して歩くうちに、自分たちの順番が来た。
映画の車をモチーフにしたコースターに乗ると暗い中を、映画の場面を再現した様々な場面を走り抜けていく。
大玉に追いかけられる場面はなかなかの迫力だった。
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